2010年11月30日(火)民数記7-9章 雲の導きに従って


この雲が天幕を離れて昇ると、それと共にイスラエルの人々は旅立ち、雲が一つの場所にとどまると、そこに宿営した。(民数記9:17)

 シナイ山のふもとに宿営を始めてからおよそ一年。主の民は、モーセを通してなされた主のご命令に一つ一つ従いました。こうして、霊的共同体としても、組織的共同体としても準備が整えられました。旅立ちの日はもうすぐです。

 そしてこのとき、記念すべき第二回目の過越祭が祝われたのでした。過越祭は、奴隷であった自分たちを救い出してくださった主の大いなる御力と憐れみを思い出し、主を讃える日です。

 荒れ野に導かれた主の民にとって、もはや帰るべき家はありません。見渡す限りの荒れ野のなかで、彼らの頼りとなるのは、救いの御業を成してくださった主の御力と恵み以外にありません。主は、昼は雲の柱、夜は火の柱をもって、行くべき道を知らない民を導かれました。決して離れることのなかったその雲を見上げるたびに、主の民は力を得たことでしょう。

 私たちも、常に共にいて導いてくださっている御霊の導きに信頼して、前進して参りましょう。