2010年10月1日(金)ルカ17章 私はキリストの僕に過ぎない


「一日に七回あなたに対して罪を犯しても、七回、『悔い改めます』と言ってあなたのところに来るなら、赦してやりなさい。」(ルカ17:4)

 主イエスは、相手が悔い改めを示すなら一日に七度赦しなさい、と語られました。この命令は、実行することが難しく、私たちをたじろがせます。弟子たちもまた、素直に従えない信仰の不足を痛感し、「わたしどもの信仰を増してください」(5節)と願います。

 主は、「自分に命じられたことをみな果たしたら、『わたしどもは取るに足りない僕です。しなければならないことをしただけです』と言いなさい」(10節)と語られました。僕が仕事をして主人から感謝されなくても当然だと思うように、人を赦したとしても「しなければならないことをしただけ」と思う心構えが必要です。主は、感謝などの見返りがあって当然と思う心が、人を赦すことの妨げになっていることを指摘されます。

 私たちは、人を赦すことができない罪の奴隷でした。しかし、今はキリストに救われ、神の僕に変えられました。慈愛深いご主人のご命令だからと受け取るところから、赦しの信仰が増し加えられます。