2010年9月24日(金)ルカ14章 腰をすえて計算する


あなたがたのうち、塔を建てようとするとき、造り上げるのに十分な費用があるかどうか、まず腰をすえて計算しない者がいるだろうか。そうしないと、土台を築いただけで完成できず、見ていた人々は皆あざけって、『あの人は建て始めたが、完成することはできなかった』と言うだろう。(ルカ14:28-30)

 この章で主イエスは、宴会で上席を求めたり、お返しをしそうな人を招いたりする打算を戒められます。その一方、26節以下で自分の十字架を背負って従うように勧める際には、塔の建設や戦闘の時にまず計算をすることを持ち出されます。打算はよくないと言う先から計算の話か、と問いたくなるかもしれません。

 しかし、主は自分の利益になるかどうかと、周りを、果ては神までも計算対象にしてしまう私たちと同じ土俵に立って語りかけてくださいます。「神に従う人生とそうでない人生とを比べてみよ」と。

 この主の語りかけは、大切なことを示してくれています。信仰のことは、命の問題です。これ以上に大切なことはありません。この世のさまざまな事を計算するように、いいえ、それにはるかに勝って、私たちは主に従うことをこそ、十分に「腰をすえて」計算するべきです。気まぐれにではなく、存在をかけて、慎重に、真剣に主に従う信仰に生きることに心を集めようではありませんか。