2010年8月29日(日)詩編67編 神の祝福を求める祈り


大地は作物を実らせました。
神、わたしたちの神が
わたしたちを祝福してくださいますように。
神がわたしたちを祝福してくださいますように。
地の果てに至るまで
すべてのものが神を畏れ敬いますように。(詩編67:7-8)

 この詩編では、「神がわたしたちを祝福してくださいますように」と、三度も繰り返し祈られています(2、7、8節)。しかし、ただ自分の属する共同体だけの繁栄や祝福を求めているのではありません。「わたしたち」が祝福を求めるのは、異邦の民にまで救いが広がり(3節)、神が世界中でほめたたえられ(4、6節)、また畏れられるため(8節)です。

 神の民である「わたしたち」には、地上のすべての人びとが神の祝福に入れられるための「祝福の源」となることが求められています(創12章1〜4節)。また「わたしたち」は、「祭司の王国」(出19章5、6節)として、神を知らぬ人びとを、まことの神のもとに導くために、諸国民の中から聖別されました。

 私たちの選びは、喜びが諸国民に伝えられ、神の導きが諸国民に及ぶためです。神が教会とキリスト者に祝福を注がれるのも、「すべての民」(3節)が神の救いを知るためです。「異邦人が、聖霊によって聖なるものとされた、神に喜ばれる供え物となるため」(ロマ15章16節)に、喜んで福音を取り次ぎましょう。