2010年8月23日(月)レビ10-11章 食べることにも神の配慮


これらの動物の肉を食べてはならない。死骸に触れてはならない。これらは汚れたものである。(レビ11:8)

 「清い動物」と「清くない動物」という区分は、ノアの洪水の箇所にも見られます(創7章2、8節、8章20節)。この区分の基準や由来がどこにあるのか、数多くの研究や論議が重ねられてきました。

 衛生面からの区別、あるいはそれらの生き物の見かけの良し悪しによる区別でしょうか。いずれの説明も十分な説得力を持つには至りません。重要なことは、主の民を「聖なる者」として整えるため、清さと汚れの区別を教えるのが、レビ記の目的です。

 それ以上に重要なことは、キリストの来臨による新しい契約のもとでこれらを区別する目的は終わりを告げ、神はこの規定を無効にしてくださいました(使10章9〜16節)。

 この食物についての規定は、私たちの「食べること」「飲むこと」を通しても、神はご自身の方に目を向けさせ、日常の飲食にも温かく配慮しておられることを教えています。「食べるにしろ飲むにしろ、何をするにしても、すべて神の栄光を現すためにしなさい」(1コリ10章31節)。この御言葉を覚えて、日ごと主に感謝して生きることが大切なのです。