2010年7月14日(水)ゼカリヤ4章 ただ霊によって


「これがゼルバベルに向けられた主の言葉である。武力によらず、権力によらずただわが霊によって、と万軍の主は言われる。」(ゼカリヤ4:6)

 燭台は、神殿において欠くことのできない大切な調度品で、真っ暗な室内を明るく照らすものです。ゼカリヤが見たこの金の燭台の右左に、オリーブの木が立っています。そして、二本の金の管によって木とつながれています。油が常に木から注がれ、祭司が毎日取り替えなくてもよいものでした。つまり、神が直接に輝かせてくださる燭台なのです。

 この燭台は、神殿そのものを表しています。主は、「武力によらず、権力によらず、ただわが霊によって」エルサレム神殿が再建されることを約束されます。即ち、民の力とか、指導者たちの努力や熱心が、それらを成し遂げるのではありません。まさに神のみ霊の働きが、都を輝かせるのです。こうして、主はこのような幻を見せて、ゼカリヤが主に信頼するように招かれたのです。

 ここでの神殿再建のしるしは、新約のキリスト教会をも指し示しています。神の救いの御業は、人間の力や知恵によってなさるのではありません。教会を最後の完成に至るまで導き支えてくださるのは、聖霊のお働きです。聖霊によって、教会は輝きます。