2010年7月12日(月)ゼカリヤ2章 火の城壁


「エルサレムは人と家畜に溢れ城壁のない開かれた所となる。わたし自身が町を囲む火の城壁となると主は言われる。」(ゼカリヤ2:8-9)

 陸続きであったため、当時は大きな町は城壁を構えて外敵に備えていました。しかし、預言された新しい都には、もはや城壁はありません。どんな国民も自由に行き来することができ、外へと開かれ、都は「人と家畜に溢れ」ます。

 ゼカリヤの時代、繁栄したエルサレムの都の姿は、戦乱によってもはやなく、そこはまるで瓦礫の山のようになっていました。そのなかで、この主の言葉を聞いたエルサレムの人びとは、どんなに勇気づけられたことでしょうか。また、「城壁のない開かれた所」という幻は、主の教会の姿です。この有様は、福音が広く世界に語られていくことを示しています。教会には、隔ての壁は不要です。

 ところで、城壁が不要になるのは、全地に平和が到来したからではありません。神ご自身が、「城壁のない開かれた所」を取り囲む「火の城壁」となられるからです。主はそのただ中に住まい、確かな守りを与えてくださいます。今日の私たちにも、多くの困難がありますが、「火の城壁」の守りの中にあることを覚えて、礼拝生活を続けていきましょう。