2010年7月10日(土)ヘブライ3章 イエスはモーセに優る


家を建てる人が家そのものよりも尊ばれるように、イエスはモーセより大きな栄光を受けるにふさわしい者とされました。…さて、モーセは将来語られるはずのことを証しするために、仕える者として神の家全体の中で忠実でしたが、キリストは御子として神の家を忠実に治められるのです。(ヘブライ3:3-6)

 ユダヤ人は、モーセと律法を誇っています。たしかにモーセは偉大な人物です。彼は、顔と顔を合わせて神と語ることが許され、神の力によってさまざまな力ある業を行いました。また、イスラエルの民が罪を犯したときは、自らの命をかけて神に執り成しをしました。彼は「この地上のだれにもまさって謙遜であった」(民12章3節)とも言われます。

 この手紙の著者は、その偉大なモーセとキリストとを対比しています。両者の違いを、建てられた家と建てた人、また、「神の家」の僕と所有者にたとえて語ります。キリストは、比較にならないほどモーセよりも偉大なお方として示されています。

 キリストだけが、私たちを罪から解放して、永遠の御国へと導いてくださいます。旧約時代、民はモーセに背くことがありましたが、私たちは決してキリストに背いてはなりません。このキリストが、御子として、「神の家」である私たちを忠実に治めてくださいます。なんという幸いでしょうか。キリストに治められている確信と希望をもって(6節)、教会を建て上げて参りましょう。