2010年6月27日(日)箴言10章 神に従う人、逆らう人


主は従う人を飢えさせられることはない。
逆らう者の欲望は退けられる。
手のひらに欺きがあれば貧乏になる。
勤勉な人の手は富をもたらす。(箴言10:3-4)

 箴言の10章から「ソロモンの格言集」が始まります。ここには、「神に従う人」と「神に逆らう人」の対比が繰り返し出てきます。また、「知恵ある者」と「愚か者」、「知恵」と「無知」との対比が述べられます。

 戸惑いを感じる言葉もあります。例えば、3節は上記のとおりですが、現実には貧困に苦しむクリスチャンがいないとは言えませんし、欲望のままに生きている人を見ることも大いにあります。しかし、箴言を読むうえで大切なことは、現実から聖書の言葉を疑うことではありません。聖書の言葉に照らして、現実をどう生きるかです。

 「人間を豊かにするのは主の祝福である」(22節)とあります。神は私たちを豊かにしてくださろうとして、イエス・キリストという知恵を与えてくださいました。

 人の罪深さは、止まることを知らない欲望を生みます。欲望のままに生きることを、神は、人間らしい生き方とはお認めになりません。その愚かさを悟り、神の恵みを知り、神に従うという、知恵ある豊かな生き方へと、私たちを招いておられます。