2010年5月31日(月)サムエル上15章 主の御声に聞き従おう


主が喜ばれるのは焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。(サムエル上15:22)

 サムエル記上15章は、サウル王の失脚を物語ります。主なる神は、サムエルを通して、サウル王にアマレクの聖絶をお命じになります。それは、かつてイスラエルがエジプトから逃れてくる途上において、アマレクが妨害をしたからです。

 ところが、サウル王は、主のご命令を真摯に受けとめませんでした。戦利品の中で値打ちのないものは滅ぼしましたが、上等なものを惜しみました。アマレクの王アガグを捕虜として生かしたことも、主の目には悪と映りました。主なる神は、サウルを王としたことを悔やまれ、サムエルを遣わし、サウルを王位から退けることを王に宣告されました。

 サムエルは、不従順なサウル王にこう告げています。「主が喜ばれるのは、焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか」と。

 私たちも、ときおりサウル王と同じ過ちを犯します。自分の判断を混ぜ込んで、主の教えと戒めを守ったことにしてしまうのです。主の声に聞き従うこと、これこそあらゆる「いけにえ」にまさる真実の礼拝です。