2010年5月18日(火)サムエル上13章 信じて待つ


サムエルは言った。「あなたは何をしたのか。」サウルは答えた。「兵士がわたしから離れて散って行くのが目に見えているのに、あなたは約束の日に来てくださらない。(サムエル上13:11)

 サウル王は、即位後一年でイスラエル全体の王となり、二年目には選りすぐりの兵を配置するにいたります。その進展は順調そうに見えました。しかし、王は自身の信仰の歪みによって主から退けられます。

 ペリシテ軍との戦いのために、軍勢はギルガルに集結しますが、人びとは自分たちの劣勢を見て逃避し始めます。王はサムエルの命令どおり七日間待ちますが、兵が散り始めるのを見て、ついに待ちきれず、焼き尽くす献げ物をささげます。直後に到着したサムエルは、王に問いただします。「あなたは何をしたのか。」

 私たちの最大の弱さは、目の前に迫る不安や動揺におびえ、神を信じて待つという信頼を失うことです。本当は、行き詰まるときにこそ、信じて主を待つべきなのですが、肝心なときに信仰が萎えてしまうのです。

 サウル王は、これ以後、神から退けられます。それは、ペリシテ軍や逃亡した兵士たちのせいではなく、約束を信じて待てなかったサウル王自身の不信仰に原因があります。

 主よ、信じて待つことができますように、私たちを助けてください。