2010年5月15日(土)ヨハネ13章 新しい交わり


「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」(ヨハネ13:34)

 主イエスは十字架に死なれる前の夜、弟子たちを「この上なく愛し抜かれ」(1節)、最後の食事にあたって、弟子たちの足を洗われました。足を洗うとは、僕の仕事です。

 主イエスは、私たちに代って十字架を負うほどに、私たちを愛しておられます。足を洗うほどに、私たちに仕えてくださいます。そして、私たちにもまた、互いに足を洗い合うようにと命じられます。キリストの命に生きることは、キリストの死を死ぬこととひとつでなければならないと、教えておられるのです。

 教会は、主イエスに足を洗っていただいた人びとが、互いに足を洗い合う集まりです。この上なく愛し抜いていただいた人びとが、互いに愛し合うために生きる交わりです。愛の掟によって、新しい交わりをつくるように招かれているのです。

 この愛が内に満ちると、交わりは確かにされ、外に溢れると、交わりは広がります(35節)。新しい掟は、ユダとペトロの背信にもかかわらず、なお光り輝いています。愛の乏しい私たちです。それでも主よ、この交わりのなかに生かしてください。