2010年5月4日(火)サムエル上7章 悔い改めと裁き


「あなたたちが心を尽くして主に立ち帰るというなら、あなたたちの中から異教の神々やアシュトレトを取り除き、心を正しく主に向け、ただ主にのみ仕えなさい。」(サムエル上7:3)

 主の箱がイスラエルに戻って、二十年が過ぎます。この間にイスラエルの家は、これまでの歩みを深く顧みたことでしょう。「こぞって主を慕い求め」る心が備えられていました。

 預言者サムエルは、そのイスラエルの家全体に対して、悔い改めを説きます。民はミツパに集まり、罪を告白し、サムエルは人びとに裁きをおこないます。この集会に乗じてペリシテ軍は攻撃を仕掛けますが、主は奇跡をもってイスラエルを助けられます。この出来事の記念碑が「助けの石」と名付けられました(12節)。

 主に立ち帰ることが、イスラエルの家に、主の助け、主の平和、主の裁き(義による統治)をもたらしました。国境やその周辺の村々は、「主の手」による平和を享受します。国内では、サムエルが生涯にわたって裁きをおこない、イスラエルに平穏をもたらします。

 真実に立ち帰ることは、決して容易なことではありません。ここに至るまで、二十年の歳月を要しました。しかし、神に立ち帰り、この方のみを主とする平安は、他の何にも代え難い恵みなのです。