2010年4月26日(月)サムエル上3章 主よ、お話しください


主は引き続きシロで御自身を現された。主は御言葉をもって、シロでサムエルに御自身を示された。(サムエル上3:21)

 「主の言葉が臨むことは少なく、幻が示されることもまれであった」(1節)。そのような時代に、主の言葉がサムエルに臨みます。サムエルは、エリからその聞き方を教えられて、主の言葉を受け取ります。それは、「主よ、お話しください。僕は聞いております」という姿につきます。

 サムエルはこのとき、主からエリの家の裁きの言葉を聞いて、「エリにこのお告げを伝えるのを恐れ」ます。主は、裁きのメッセージを、よくも少年のサムエルに語られたものです。サムエルが、伝えるのを恐れたのも無理からぬことです。しかし、エリから問われて、隠し立てせずに話しました。すると、エリはそれが主からのものであることを認めました。サムエルは初めて主の言葉を受けたとき、その聞き方のみならず、預言者としてのあり方も学んだのでした。

 主の言葉は一つたりとも地に落ちることはありませんが、それを人に語ることにおいては、ためらいや恐れを覚えることがあります。伝道者のみならず、主の言葉を信じる者は、主の言葉を聞いたとき、恐れずに語る者でありたいと願います。