2010年1月14日(木)2コリント13章 わが内におられる主


信仰を持って生きているかどうか自分を反省し、自分を吟味しなさい。あなたがたは自分自身のことが分からないのですか。イエス・キリストがあなたがたの内におられることが。(2コリント13:5)

 「あなたがたは自分自身のことが分からないのですか。イエス・キリストがあなたがたの内におられることが。」パウロは、この手紙を締めくくるにあたって、コリントの人びとに、キリストが彼らの内におられることを自覚するように勧めています。

 こう勧められたコリントの信徒たちは、信仰を持って生きているかどうか、疑われるような人びとでした(5節)。パウロは、そのような彼らの内にもキリストは住んでおられる、と驚くべきことを語っています。キリストによって選ばれ、救われ、召されたのなら、信仰が弱り果てたときも、その人の内にキリストはおられます。

 自らの罪と世の誘惑のなかで、「内におられる」キリストを見失いそうになるかもしれません。ですから、パウロの口調には、叱りつけるような激しさがあります。この恵みの現実を、忘れてはならないからです。どんなときもいつも礼拝に集いましょう。「主イエス・キリストの恵み、神の愛、聖霊の交わりが、あなたがた一同と共にあるように」(13節)という祝祷は、まさに、弱り果てた信仰を立ち直らせる原動力です。