2009年12月10日(木)2コリント3章 新しい契約に仕える


神はわたしたちに、新しい契約に仕える資格、文字ではなく霊に仕える資格を与えてくださいました。文字は殺しますが、霊は生かします。(2コリント3:6)

 約束のメシアの誕生によって新しい時代が到来しました。旧約の時代には、神はモーセを通してその民イスラエルに律法を授けられました。これによって人は正しく生きる道を示されました。ところが、この律法は、人の罪を暴き出して裁きと呪いを宣告することにもなりました。

 しかしながら、慈愛に満ちた神はキリストによる新しい契約を備えてくださっていました。それは、律法の要求をこの方において完全に満たして、私たちの心そのものを新生させるという恵みの契約です。それが「生ける神の霊によって、石の板ではなく人の心の板に、書きつけられた」(3節)ものです。

 律法を守れない罪深さのなかにあっても、キリストの赦しに感謝して、新たな生を歩み出すことができます。私たちを生かす霊が、今、自由をもたらし(17節)、私たちを栄光から栄光へと主と同じ姿に造りかえてくださいます(18節)。この霊の働きにより、コリントの教会も私たちも、キリストの姿をあらわす教会として用いられます。新しい契約に仕える幸いは、思いのほか豊かです。