2009年12月8日(火)ホセア14章 実を結ぶ生


わたしは命に満ちた糸杉。あなたは、わたしによって実を結ぶ。(ホセア14:9)

 ホセアは、偶像崇拝をやめないイスラエルに向かって、度々、主に立ち帰るよう命じてきました。そのホセア書の最後の章に、「まことに、わたしの怒りは彼らを離れ去った」(5節)という、怒りから恵みへの転換が示されています。

 神は、ご自分を「わたしは命に満ちた糸杉」と言われます。糸杉は常緑樹で、「命の木」の比喩として語られています。神は、糸杉に命がみなぎるように、常に命にみなぎっています。そして、レバノン杉のように根を張る恵みを、「あなたは、わたしによって実を結ぶ」という言葉によって、イスラエルに告げています。命の神につながる祝福です。

 神は、破局と滅亡の中にある民にも、このように語りかけ、ご自身の命に与らせようと心を砕いておられます。ここに、慰めがあります。また、神は、「わたしは背く彼らをいやし、喜んで彼らを愛する」(5節)と、完全な赦しを宣言され、不変の愛を注いでおられます。この神の愛があるからこそ、私たちは神へと立ち帰っていくことができます。悔い改めは、神の真の愛が生み出す実りです。