2009年11月15日(日)詩編37編 理想の人生


主は人の一歩一歩を定め
御旨にかなう道を備えてくださる。
人は倒れても、
打ち捨てられるのではない。
主がその手をとらえていてくださる。(詩編37:23-24)

 人はそれぞれ、理想の人生を思い描いているものです。自分よりも理想的な人生を歩んでいる人を目にするとき、私たちは心に妬みや焦りを感じます。公正でない手段を使って成功を手にしている人を見たときには、なおさらです。

 しかし、詩編37編は、主に信頼して善を行い続けることを繰り返し命じます。「繁栄の道を行く者や、悪だくみをする者のことで…自分も悪事を謀ろうと、いら立ってはならない」といさめます。今は悪事を謀る者が繁栄しているように見えても、彼らはやがて消え去るのです。

 主は、私たちの人生の「一歩一歩を定め」てくださっています。主に従って歩む私たちの道を備えてくださり、その道を進む私たちの歩みを喜んでくださいます。人生の中で出会う苦しみに、倒れ伏すこともあるでしょう。しかし、打ち捨てられたままにされることは決してありません。

 主ご自身が、私たちの手をしっかりと握り締めていてくださるのです。このような主に心から信頼する人生こそ、この上ない理想の人生です。