2009年11月9日(月)ホセア1章 名を呼ばずにいられない愛


主は言われた。
「その子をロ・アンミ(わが民でない者)と名付けよ。
あなたたちはわたしの民ではなくわたしはあなたたちの神ではないからだ。」(ホセア1:9)

 子どもに名前を付けるのは親にとってとても楽しみな、同時に責任の重い仕事です。親は、生まれたばかりの子どもの無限の可能性と幸いな未来を望んで、名前を付けます。クリスチャンであれば、神を賛美する名前や、神の恵みを証しする名前を付けるかもしれません。

 ここに三人の子どもがいます。いずれの名も、賛美でもなければ祝福でもなく、おぞましく不吉な名が付けられています。子どもにこんな名前を付けなければならない親の気持ちはどんなものでしょう。

 ホセア書は、神への徹底した背きの中にいるイスラエルへの、神の憐れみの書です。預言者ホセアは、神の痛みと憐れみを、子の命名によって証言します。

 子どもにこんな名前を付けたい親はいません。父なる神も同じです。背き続けるイスラエルへの痛切な愛が、預言者の子らの名に刻まれます。最愛の子に「わが民でない者」と名付け、それでも「わが民よ」と呼ばずにいられぬほど、私たちに向かう神の愛は深いのです。深く切なる神の愛に、今日も感謝しましょう。