2009年10月8日(木)マルコ6章 養い主なる羊飼い


イエスは舟から上がり、大勢の群衆を見て、飼い主のいない羊のような有様を深く憐れみ、いろいろと教え始められた。…
イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで賛美の祈りを唱え、パンを裂いて、弟子たちに渡しては配らせ、二匹の魚も皆に分配された。すべての人が食べて満腹した。(マルコ6:34,41,42)

 主イエスが五つのパンと二匹の魚で五千人を養う奇跡は、四つの福音書すべてに記されています。この奇跡は、主が本当に日々の糧をも与えてくださる救い主であることをあらわしています。

 さて、マルコによる福音書の特徴は、群衆を「飼い主のいない羊のような有様」と記す点にあります。羊飼いが、羊を養うように、主イエスは群衆を養ってくださいました。一つは、パンによって。もう一つは、教えによって。マルコは、主イエスがいろいろ「教え始められた」(34節)と記し、「教え」をも強調しています。

 羊飼いであられる主の深い憐れみは、教え(御言葉)を語ることで群衆に届き、その後に、奇跡のパンによっても届けられたのでした。御言葉の養いとパンの養いとが一つに結び合わされています。主イエスの教えに聞き入った群衆に、主は肉の糧も加えて与えられたのでした。

 私たちの体も魂も主は養ってくださいます。御言葉を読み、今日の食事に感謝し、日々に届く主の深い憐れみを味わいながら歩みましょう。真の羊飼いに導かれる羊は幸いです。