2009年10月3日(土)マルコ5章 主イエスがくださる解散


彼は昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた。イエスを遠くから見ると、走り寄ってひれ伏し、大声で叫んだ。「いと高き神の子イエス、かまわないでくれ。後生だから、苦しめないでほしい。」イエスが、「汚れた霊、この人から出て行け」と言われたからである。(マルコ5:5-8)

 ゲラサ人の地方、すなわち神を知らない異邦人の地方での出来事です。汚れた霊に取りつかれた人が、主イエスによって救われました。汚れた霊は、「名はレギオン。大勢だから」と言っています。その霊に取りつかれている間は、死者を葬る墓場を住みかとして、自らを傷つけて、混乱と倒錯と自己破壊の日々を送っていました。彼は、主イエスによってそこから解放され、彼の上に、神の国の支配が鮮やかに表されました。

 しかし、その地方の人たちは主イエスに、自分たちの地方から出て行ってもらいたいと言いだしました。一人の人の救いより、大事な財産である豚の方を重んじ、また恐るべき主に直面するのを避けようとしています。救い主を拒む姿は、汚れた霊に取りつかれた人の姿と重なります。ここにも混乱があります。

 悪の力に支配されるとき、自らと他者を傷つけ、死に近づいていきます。今日でも身近に迫る危険です。それらから自由にされる歩みは、主イエスによって救われることから始まります。先に救われた私たちは、そのことを周りに伝えましょう。