2009年8月30日(日)箴言2章 神を知ることに到達する


わが子よ
わたしの言葉を受け入れ、戒めを大切にして
知恵に耳を傾け、英知に心を向けるなら
分別に呼びかけ、 英知に向かって声をあげるなら
銀を求めるようにそれを尋ね
宝物を求めるようにそれを捜すなら
あなたは主を畏れることを悟り
神を知ることに到達するであろう。(箴言2:1-5)

 箴言がその冒頭から「知恵」について語り、それを得るように強く勧めるのは、その知恵に教えられて神を知るようになるためです(5節)。「神を知ること」こそ人生の目的である、とカルヴァンは『ジュネーブ教会信仰問答』の第一問で記しました。

 宝物を求めるように知恵を捜し求めるならそれを得られる、と箴言は教えていますが、「求めなさい。そうすれば、与えられる」という主イエスの御言葉を思い出させます(ヤコ1章5節も参照)。主自ら、ご自身を知るための知恵を私たちに授けてくださいます(6節)。

 こうして「主の慈しみに生きる人の道」(8節)を歩かせていただくこと。これこそ神の前に人として歩むべき道です。しかも主の慈しみに依り頼んで生きる人の道を主は「見守って」(8節)くださいます。これ以上確実に、私たちを真の命と幸いと喜びに導く道は他にありません。

 私たちはまず自分自身がその知恵を求め、親であれば子をひたすら諭し、勧め、愛する者や隣人も神を知ることに到達できるように、祈り求めましょう。