2009年8月16日(日)詩編30編 喜びの朝が来る


ひととき、お怒りになっても
命を得させることを
御旨としてくださる。
泣きながら夜を過ごす人にも
喜びの歌と共に
朝を迎えさせてくださる。(詩編30:6)

 詩編30編は、瀕死の病を癒やされた人の賛美の歌です。

 病を得る前、彼は自信に満ちていましたが(7節)、今思えば、それは神の恵みでした(8節前半)。病を得て、恵みの御顔が見えなくなると、彼は恐怖に陥り(8節後半)、主に切に祈り(9〜11節)、癒やされて喜んだのでした(12節)。

 この経験をもとに、彼は信仰仲間に賛美を呼びかけ、主のすばらしさをこう言い表しました。「ひととき、お怒りになっても、命を得させることを御旨としてくださる。泣きながら夜を過ごす人にも、喜びの歌と共に朝を迎えさせてくださる」(6節)。

 病気のときに限らず、試練の度に味わう真理です。主の怒りはひとときで、恵みは永遠です。苦しみや悲しみには必ず終わりがあるのです。「泣きながら夜を過ごす」ときは長く感じられますが、過ぎ去れば「ひととき」なのです。そして、天国を思えば、すべての艱難が「一時」なのです(2コリ4章17節)。

 地上で喜びの朝を迎え続け、死のときには永遠の喜びの朝を迎えて、私たちの生涯は完成するのです。