2009年6月26日(金)1ヨハネ5章 祈りの本質


何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら、神は聞き入れてくださる。これが神に対するわたしたちの確信です。(1ヨハネ5:14)

 改革派の神学者ホッジは「祈りとは神との魂の交わりである」と定義しました。そして、「体が活動を停止する時死ぬように、神に向かって活動を起こさない魂は、霊的に死んでいる」と言っています。神に向かって生きていることが、祈りです。

 私たちは、祈りを「自分の欲求を神におねだりすることだ」と考えがちです。しかし、真実の祈りとは「神の求めているものを神に尋ね求める」ものです。祈りとは、神を自分に向けさせるのではなく、自分が神に向かうことです。

 14節の「何事でも神の御心に適うことをわたしたちが願うなら」とある言葉は、まさにこのことを指摘しています。イエスご自身、最大の苦悩と危機に直面したとき、「わたしの願いどおりではなく、御心のままに」と祈られました。

 神の意志と一致する祈りは、すべて何事でも聞かれます。ヨハネが語るように、「これが神に対するわたしたちの確信です」。御心に沿っているとの確信があれば、与えられるまえに、必ず与えられるとの確信をもって大胆に祈れます(15節)。