2009年6月22日(月)創世記30章 努力と祝福


ヤコブはますます豊かになり、多くの家畜や男女の奴隷、それにらくだやろばなどを持つようになった。(創世記30:43)

 ヤコブは、才能があり、忍耐強く、努力する人物でした。しかも、逆境にあって、人生を切り開こうと必死でした。神は、確かに、真剣な努力や忍耐を祝福してくださいます。そして、神が祈りを聞き、祝福してくださることのあらわれとして、アブラハム、イサク、ヤコブは、裕福な家族になりました。

 では、財産や子孫が増えるのが人生の成功でしょうか。一方では然りで、他方では否です。世の富は、多くの苦悩の原因ともなります。また、父祖たちも世の富で満足することはありませんでした。彼らは、神の約束の土地を手に入れることは出来ず、生涯さすらい人でした。それは、真の祝福は、この世での繁栄ではなく、人が神と共に住む御国の祝福であることを証しするためでした。

 真面目な努力が報われ、富や地位や繁栄を与えられるとすれば、それは神の祝福です。しかし、そうでないことが起こっても、神の祝福に見放されたわけではありません。多くのキリスト者は、貧しさと苦しさのなかで、聖霊の豊かな賜物を与えられ、御国の到来を待ち望んでいます。