2009年6月20日(土)1ヨハネ3章 キリスト者の特権


御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい。それは、わたしたちが神の子と呼ばれるほどで、事実また、そのとおりです。(1ヨハネ3:1)

 ヨハネは、「神の子たちと悪魔の子たちの区別は明きらかです」(10節)と語り、互いに愛し合うことが神の子たちにふさわしい業であると勧めています(11節)。

 ところで、ヨハネは、両者の区別を展開するまえに、キリスト者が「神の子」とされ、そのように呼ばれていることに、まず、読者の関心を向けようとしています(1節)。

 キリスト者は、神に愛された存在であり、神の家族の一員とされた「神の子」です。キリストにあって、養子縁組された(ロマ8章14〜17節)という意味においての「神の子」です。つまり、神は、キリスト者を神の家族の一員として、親密な心で愛を注ぎ、守り、育んでくださっているのです。神の家族の愛のぬくもりが、全ての行いの原動力となります。

 この特権は、わたしたちが一生懸命努力して獲得したものではなく、神からの一方的な恩恵として与えられたのです。この事実を覚えて、「御父がどれほどわたしたちを愛してくださるか、考えなさい」との言葉を深く味わいたいと思います。