2009年5月23日(土)ヤコブ5章 ヨブの忍耐を模範として


兄弟たち、主の名によって語った預言者たちを、辛抱と忍耐の模範としなさい。忍耐した人たちは幸せだと、わたしたちは思います。あなたがたは、ヨブの忍耐について聞き、主が最後にどのようにしてくださったかを知っています。主は慈しみ深く、憐れみに満ちた方だからです。(ヤコブ5:10-11)

 ここで、忍耐して神の祝福を得た人の実例として、ヨブの名があげられています。彼は、敬虔な信仰深い人物でした。地上の富にも恵まれていましたが、サタンによってこうむった試練により、財産や家族が次々に奪われます。ヨブは告白します。「わたしたちは、神から幸福をいただいたのだから、不幸もいただこうではないか」(ヨブ2章10節)。

 ヨブの信仰が揺らぎを経験したことは、次のような嘆きに現れています。「なぜ、わたしは母の胎にいるうちに死んでしまわなかったのか。せめて、生まれてすぐに息絶えなかったのか」(ヨブ3章11節)。しかし、悲惨の極みの中でも、彼の心は神から離れず、神を呪うことはしませんでした。忍耐して歩み抜いたのです。

 神は、最後に、ヨブを以前にもまして祝福してくださいました。ヨブの実例が指し示すのは、再臨の主を待つ信仰者の忍耐です。主は、必ず来られ、キリスト者の忍耐を祝福で締め括ってくださいます。忍耐する幸い。心に染み渡る約束ではありませんか!最後まで望みを捨てずに、待ち続け、耐え続けましょう。