2009年4月9日(木)ルカ23章26〜43節 わたしと一緒に楽園にいる


そして、「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」と言った。
するとイエスは、「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた。(ルカ23:42-43)

 主イエスの十字架をはさんで右と左にもう一本ずつ十字架が立てられました。死刑を宣告された犯罪人をつけるためです。他の福音書によれば、彼らは強盗でした。今まさに処刑が行われています。

 十字架上で、一人の犯罪人は、「お前はメシアではないか。自分自身と我々を救ってみろ」と、主イエスを罵っています。もう一人は、それをたしなめて、主イエスに顔を向けて「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」と言いました。ご自分を十字架につける人たちのために、「彼らをお赦しください」と祈る主のお言葉を聞き取ったのでしょう。

 「わたしを思い出してください」と彼は願いました。人生の最後を十字架で過ごさなければならない惨めで罪深い自分でも、主が思い出してくださるなら、ただ恵みによって救われると信じたのです。十字架上の主は、御国に行かれるお方であると信じたのです。主イエスは、この言葉を彼の信仰と受けとめて言われました。「あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と。