2009年4月3日(金)1コリント5章 教会から除外する目的


このような者を、その肉が滅ぼされるようにサタンに引き渡したのです。それは主の日に彼の霊が救われるためです。(1コリント5:5)

 コリント教会は、父親の妻と性的な関係をもつ人を裁かずに放置していました。このような罪を犯した者たちは教会から除外しなければなりませんでしたが、教会は彼らを裁かないばかりか、性的行動の奔放さを誇っていたのです。

 パウロは、このような教会の姿勢を叱責し、自分としては「そんなことをした者を既に裁いてしまっています」と語って、教会を同じような裁きの実行へと促しました。この裁きの内容が「その肉が滅ぼされるようにサタンに引き渡したのです」という謎のような言葉です。「サタンに引き渡す」とは教会からの除外(除名の戒規)を象徴的に表す言葉です。その目的は「肉が滅ぼされる」ためです。つまり、戒規によって、神に逆らう思いが裁かれ、取り除かれます。そして、その結果として、「主の日に彼の霊が救われる」ということが、起こりうるのです。戒規は、このために行われます。

 私たちは戒規が悔い改めと、交わりの回復(赦し)のためになされるものであることを忘れてはなりません。重い罪を犯した人の立ち帰りを、神はこうして促されるのです。