2009年3月26日(木)1コリント1章 キリストに結ばれている


わたしは、あなたがたがキリスト・イエスによって神の恵みを受けたことについて、いつもわたしの神に感謝しています。あなたがたはキリストに結ばれ、あらゆる言葉、あらゆる知識において、すべての点で豊かにされています。(1コリント1:4,5)

 パウロは「わたしは、あなたがたについて、いつもわたしの神に感謝しています」と感謝の言葉でこの手紙を書き始めています。私たちは、パウロがこのような深い感謝を神にささげているコリント教会は、さぞかし模範的な教会であっただろう、と考えるのではないでしょうか。

 しかし、現実のコリント教会は決してそうではありませんでした。コリント教会はパウロが開拓伝道によって設立した教会でしたが、パウロが別の開拓伝道のために教会を去った後、さまざまな問題が教会にもち上がっていました。教会内の深刻な不和、性的な不道徳、教会員同士の訴訟問題、聖餐式の驚くような混乱、死者の復活の否定問題などがそれです。パウロはクロエという女性信者の使いの者からこの事実を知らされました。

 パウロは教会にこれらの諸問題があることを知った上で、深い感謝をささげています。何故でしょうか。それは教会がキリストに結ばれているという神の真実に信頼していたからです。私たちもキリストに結ばれていることに希望があります。