2009年2月6日(金)マタイ13章 御言葉の種まき


「ほかの種は茨の間に落ち、茨が伸びてそれをふさいでしまった。ところが、ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。耳のある者は聞きなさい。」(マタイ13:7-9)

 たとえというのは、一般には分かりやすく語る方法です。しかし、主イエスのたとえは、人々の「聞く耳」を試します。聞き方によっては、人を真理から遠ざける働きをします。

 蒔かれる「種」は御言葉であり、蒔かれた場所は「道端」、「石だらけの土」、「茨の間」、「良い土地」でした。主イエスの教えの中心は、良い土に落ちた種は良い実を結ぶ、ということです。けれどもすべての種が、良い土に出会うわけではありません。

 そこで、御言葉をどのように聞いているかが問われるのです。「道端」、「石だらけ」、「茨」の土地とは、誰のことだろう?もしかしたらわたしではないか?主のたとえは、私たちの心にざわめきを与えます。

 世俗主義が「神」になりがちの日本では、キリスト者の信仰も、つねに茨にふさがれる危険があります。茨の土地がよく耕された土地になるよう、悔い改めの心を忘れず、御言葉を聴く訓練が求められます。

 私たちの願いは、神の国のために、豊かな実を結ぶ、生きた聖書信仰に堅く立つことです。実り多い土地になるよう、今日も励みましょう。