2009年1月25日(日)詩編4編 沈黙に入り、平和のうちに身を横たえる


慈しみに生きる人を主は見分けて
呼び求める声を聞いてくださると知れ。
……横たわるときも自らの心と語り
そして沈黙に入れ。
平和のうちに身を横たえ、わたしは眠ります。
主よ、あなただけが、確かに
わたしをここに住まわせてくださるのです。(詩編4:4,5,9)

 ここには、主なる神への揺るぎない信頼が表明されています。カルヴァンも注解して言います。「すべての恐れから自由で、いかなる孤独感にも苦しめられることがない、ということが、あらゆる他のものにまさって、われわれの熱望する善であることをわれわれは知っている。……内的な心の平安こそは、われわれがこの世にあって想像することのできる万物にまさっている……」。

 私たちの暮らす現代社会は複雑で、隣人との関係でいつも緊張を強いられています。そのなかで、私たちは自分の力で安全を確保しようとすると、神から離れて、かえって緊張感は増すばかりです。 ダビデの歌う安らかな眠りは、本当に願わしいものです。信じる者たちには、神こそが慰めであり、祈りは神に届いています。だから、安らかに眠りにつくことができるのです。

 ですから、安らかに眠るためには、不信仰におとしいれる言葉を遮断して、沈黙して、神に向かうことが大切です。祈ることを通して正しく神を知るときに、私たちはそこに本当の守り手を見出します。