2009年1月22日(木)マタイ6章 祈りを教えるキリスト


「御名が崇められますように。御国が来ますように。……わたしたちに必要な糧を今日与えてください。わたしたちの負い目を赦してください、わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように。わたしたちを誘惑に遭わせず、悪い者から救ってください。」(マタイ6:9-13)

 主イエスは、主の祈りで、祈りの姿勢と祈り方を教えられました。主の祈りの前半は、父なる神のみわざのための祈りです。御国が完成して、御名が崇められることです。後半は、私たちが神のみわざに仕えるために必要なことを求める祈りです。

 主の祈りの主題は、私たちが生きて、何をするかです。キリスト者の願いは、自分の思いを成就させる自己実現ではなく、神を崇め、神の御心を行うことです。神は、地上を神の国とするために、主イエスを遣わしてくださいました。キリスト者は、御国のために、キリストと同じ心を持って神に仕える者です。

 主の祈りは、神の御心を地上で行うために、体の食べ物以上に魂の食べ物を祈り求めます。赦す心と誘惑に負けない心が必要です。特に、赦すことは、繰り返し強調して教えられています。神がキリストによって私たちの罪を赦してくださるところに、神の国は到来しています。神の国は、祈りとともに始まります。

 主イエスは、私たちのために、祈っておられました。私たちは、主が祈っておられる祈りを、主と共に祈る光栄に招かれています。