2009年1月17日(土)マタイ5章 律法を完成するキリストに従う


「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。……あなたがたの義が律法学者やファリサイ派の人々の義にまさっていなければ、あなたがたは決して天の国に入ることができない。」(マタイ5:17-20)

 当時、律法学者やファリサイ派の人びとの義は、人間的な基準によれば、最高の義と思われていました。しかし、それを超える義がなければ、決して天の国に入れない、と主イエスは語られました。その義とは、何でしょうか。

 それは、汝の敵をも愛することにおいて成し遂げられる義です。この根底に、敵であった罪人を赦すという神の愛があります。主イエスは、この神の愛を地上で行ってくださいました。この主イエスの愛において、律法は完成します。

 私たちの救いの根拠は、主イエスが善い行いを、神が満足されるほどに行ってくださったことにあります。そして、私たちは、主イエスを信じるとき、主イエスの愛と義の完全さに結び合わされ、天の国に受け入れられます。

 主イエスは、「天の父が完全であられるように、完全な者となりなさい」(48節)と語られました。これは、無理な要求です。しかし、主の愛によって救われた私たちは、自分で限度を設けることなく、愛を貫けますように、切に祈り求めましょう。