2009年1月16日(金)マタイ4章 誘惑に、御言葉で勝利されたキリスト


すると、誘惑する者が来て、イエスに言った。「神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。」イエスはお答えになった。「『人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる』と書いてある。」(マタイ4:3-4)

 悪魔は、主イエスの正体が神の子であることを知っています。そのうえで、神の子が人になられた意味を台無しにしようとしています。「神の子なら石をパンに変える奇跡もできるだろう」などと誘惑しています。

 主イエスは、神の子であるがゆえに受けた誘惑を、御言葉により頼む一人の信仰者としてお受け取りになられました。そして、日々、誘惑にさられている私たちに対して、戦いの模範を示してくださいました。

 また、この出来事は、最初の人間アダムが失ったものを挽回しています。アダムは、神の言葉と悪魔の言葉の間で揺れてしまいました。しかし、主イエスは、神の言葉で応戦なさいました。私たちの代表として、私たちに代わって、勝利してくださいました。さらに、この出来事は、旧約時代の神の民が、エジプト脱出後の荒れ野の40年、空腹を覚えては不平を言った不信仰をも挽回しています。

 ですから、救われた私たちは、人生の荒れ野を通っても、主イエスにならって、「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる」と告白できます。