2009年1月13日(火)創世記6章 ノアの信仰


地上に人を造ったことを後悔し、心を痛められた。主は言われた。
「わたしは人を創造したが、これを地上からぬぐい去ろう。人だけでなく、家畜も這うものも空の鳥も。わたしはこれらを造ったことを後悔する。」
しかし、ノアは主の好意を得た。(創世記6:6-8)

 神は地上に人の悪が増し加わるのをご覧になり、人を造ったことを後悔し、地もろとも人を滅ぼし尽くすことを御心に決められました。そこには神の痛みと苦悩がありました。それはご自身のかたちに似せて創造した人を、ご自身の義のゆえにうたねばならなかったからです。

 しかし、神の審判は同時に神の恵みでもあります。ノアとその家族とすべて肉なるものの二つずつを救おうとされたことに、神の恵みと憐れみが、あらわされています。

 さて、「ノアは主の好意を得た」(8節)とあります。神は彼の信仰をお喜びになったのです。彼の信仰は、青空の下で来る日も来る日も、神が命じられたとおりに巨大な箱舟を造り続けたところに示されています。洪水の裁きの時が迫っているなどと考えもしなかった人々は、彼のふるまいをあざ笑ったことでしょう。

 神が語られる御言葉こそが、真実です。いついかなるときにも「神と共に歩」(9節)みましょう。この世の目にどのように映ろうとも、御言葉に忠実に生き抜くことによって、人は命を得るのです。