2020年11月24日(火)幸いなのは

 みなさん、ごきげんいかがですか。横浜市港北区にあります綱島教会の牧師をしております、小宮山裕一です。

 イエスは様々な人々のところに行き、病を癒やし弱い人を守りました。人々の尊敬を集めていました。多くの人がイエスの周りにあつまってきました。こうしたイエスの姿を見ていたある女性が「あなたを産んだお母様はなんとしあわせなんでしょうか。」とイエスに語りかけました。

 この女性の言葉を皆様はどう思われますか。純粋な尊敬から、こんなすばらしい子どもを持つあなたの母親はなんてすばらしいのでしょうか、という思いからでた言葉でしょうか。それとも、言葉の上では尊敬をしていながら、その裏には嫉妬のような思いがあったのではないか、と考えるのは考えすぎでしょうか。とにかくこの女性はイエスに対して、あなたの母はなんと幸いか、というのです。

 それに対してイエスは、本当の幸いは「神の言葉を聞き、それを守る人である」(ルカ11:28)といわれたのです。神の言葉を聞く。そこに本当の幸せがある。その言葉を聞いて生きる。それが、本当の幸いである。

 幸いというのは、子が活躍しているかどうかでは測りきれません。もちろん、それに越したことはないでしょう。しかし本当の幸いは、自分の周りではなく、神があたえてくださるのです。そのためにイエス・キリスト、このお方の言葉を聞きましょう。それが、神の言葉を聞くということなのです。