2020年6月15日(月)心臓をリラックス

 どうも、みなさん、おはようございます。横浜市にあります綱島教会で牧師をしております、小宮山裕一です。よろしくお願いします。

 喜びってなんだろう。いつもこんなことを考えています。というのも、私はこうして聖書についてお話をするのを生業としているのですが、聖書には喜びという言葉が時折登場するのです。そうはいっても、喜びのような感情は確かに感じますし、ここにあるものですが、案外、考えてみると言葉にするのは難しいものです。

 随分と前に活躍したドイツ人の神学者がこの喜びについてこのようにいっています。曰く「喜びとは心臓がリラックスすることである。」おもしろい言い方ではないでしょうか。心臓、というのは感情の宿るところという意味ですから、心、といってもよいでしょう。

 心がリラックスする。それが喜びだというのです。リラックスとは、再びほどく、という意味があります。本来、私たちの心はほどかれているものです。でもどこかで、バックの中に置かれたイヤホンのようにグジャグジャになってしまうのです。イヤホンは自分で自分をほどくことはできません。人がほどかなければならないのです。それでは、人間の心をほどくものはなにでしょうか。

 人間の心をほどくもの。それが、聖書の言葉です。私たちの心のグジャグジャをほどいてくれる言葉です。神を知り、自分を知ることにより、私たちは自分の心がほどけていくのを知るのです。あなたも是非、聖書を開いてみてください。心臓をリラックスさせていただければと思います。