2018年11月14日(水)人との比較ではなく

 いかがお過ごしですか? 川越教会の木村恭子です。
 今週は「救いの時」について考えています。

 新約聖書にこんな話があります。ぶどう園で働く労働者を雇う、という話です。
 主人は「1日につき1デナリオン」という約束で労働者を雇いました。ところが、夜明けから働いた人、朝9時から働いた人、昼の12時から働いた人、午後3時から、また午後5時から働いた人、全員に同じ賃金を支払った、という話です。これは、イエスが語られた「天の国のたとえ話」として記されています。

 普通に考えるなら、夜明けから働いた人は長時間労働で損をしたように思いますよね。話の中でも、最初にやとわれた人たちが主人に文句を言っています。
ですがこの話、「天の国」「神の国」のたとえ話だということを思い出してください。早朝から働いていた人も、最後に加わった人も、それぞれ主人の好意によって、つまり神の恵みによって、雇われて賃金を受け取ることができたのです。

 神の救いもこれと同じです。若い時に神を信じた人にも、人生の最後に神を信じた人にも、神は同じように恵を与えてくださり、神の国へと招き入れてくださるのです。ですから人との比較ではなく、私に「救いの時」が与えられたことを感謝しつつ、信仰の歩みを全うしようではありませんか。

 聖書の言葉
 「わたしはこの最後の者にも、あなたと同じように支払ってやりたいのだ。」(マタイ20:14)