2017年2月15日(水) ダビデ(1)

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。江古田教会の浅野正紀です。今日も、聖書の言葉に共に耳を傾けましょう。今週は、旧約聖書に登場する人物をとりあげております。今日は、ダビデをとりあげます。

 ダビデは、イスラエル王国の第二代の王です。初代の王は、サウルでした。サウルは、美しい若者で、背の高い人物でした。見た目には王としてこれ以上の逸材はいません。ところが、サウルは、神さまに従わない王でした。そのため、新しい王として神さまから選ばれた人物がダビデでした。

 サウルに代る新しい王を探しに行くように、サムエルが遣わされた時、神さまからこう言われました。サムエル記上16章7節のみ言葉です。「容姿や背の高さに目を向けるな。わたしは彼を退ける。人間が見るようには見ない。人は目に映ることを見るが、主は心によって見る。」

 「わたしは彼を退ける」の「彼」とは、サウルのことです。サウルは、確かに、見た目には王としてふさわしい人物でしたが、神さまは、本来、見た目の強さでは選びません。ダビデは、エッサイの息子の中では、末の子であり、羊飼いでした。当時、羊飼いは、蔑まれた仕事でした。羊飼いをしている人物が王に選ばれることなど普通はありえませんでした。神さまは、エッサイの長男ではなく、あえて、末の子で、とるにたりない人物であるダビデを王に選ばれました。神さまは、人々が目を向けようとしない人物をあえて御自身の働きのために用いてくださいます。