わたしは世の光である | ヨハネによる福音書 8章12-20節

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ヨハネによる福音書 8章12-20節

イエスは再び言われた。「わたしは世の光である。わたしに従う者は暗闇の中を歩かず、命の光を持つ。」日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨハネによる福音書 8章12節

わたしは世の光である

この8章を素朴に読んでいくと、「わたしは世の光である」とは、直前の記事の「姦淫の女」に対しての言葉として読むことができます。暗闇の中を歩んできた、彼女のこれまでの人生です。しかし主イエスの赦しにおいて、「これから」の人生をやり直し始めた彼女です。その彼女に対して、わたしに従い、わたしと共に、日の当たる道を歩みなさいと招いておられるのです。

詩編27編1節に、「主はわたしの光、わたしの救い、わたしは誰を恐れよう」とあります。聖書によれば、神こそが光であり、その光に照らされてこそ人間は生きるのです。そしてこの光は暗闇に輝く光です。深い淵の底を照らして救いを与える、希望そのものである光。

世の光である主イエスは今、「わたしに従い、わたしと共に、日の当たる道を歩め」と、私たち一人ひとりを招いておられます。しかし悲しいかな、暗闇に慣れすぎて、平気になっているのが私たち人類です。むしろ、まぶしすぎると光を拒む人間の闇の深さ。しかしこの光は、どれだけ拒絶と抵抗にあっても決して消えません。そして最後に闇を凌駕するのです。

坂井 孝宏(湘南恩寵教会)