わたしなら神に訴えるだろう | ヨブ記 5章

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ヨブ記 5章

わたしなら、神に訴え
神にわたしの問題を任せるだろう。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ヨブ記 5章8節

わたしなら神に訴えるだろう

ヨブの友エリファズは、ヨブを慰めようとして、責め立てることに陥ってしまったように思われます。「わたしなら、神に訴え、神にわたしの問題を任せるだろう」。これはその通り大切なことであり、事実、ヨブは神に訴えています。けれども、神が答えてくださらない、あるいは、神の答えが分からない。それでヨブは苦しんでいます。エリファズは、信仰者を不信仰だと責め立てています。残念ながら、人の思いを正しく理解するのは、たいへん難しいことです。エリファズもヨブを理解したいと思いながら、正しく理解できず、忠告したいと思ってむしろ傷つけてしまいます。

一方、ヨブの立場で考えましょう。人の意見には良き忠告もあれば、誤解に基づくものもあります。そこで、私たちは大切なことを見失わないようにしましょう。まず、ふだんから神との親しく、豊かな交わりの中にあることが欠かせません。そのようにして、信仰と良識、判断力を養うことです。そして、「主よ、善と悪とを見分ける知恵と力をお与えください」と祈りましょう。神は必ず答えてくださり、ふさわしい知恵と力とを与えてくださいます。

大場 康司(召天)