破滅に心を痛めよ | アモス書 6章

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アモス書 6章

お前たちは象牙の寝台に横たわり
長いすに寝そべり

竪琴の音に合わせて歌に興じ

大杯でぶどう酒を飲み
最高の香油を身に注ぐ。
しかし、ヨセフの破滅に心を痛めることがない。
それゆえ、今や彼らは捕囚の列の先頭を行き
寝そべって酒宴を楽しむことはなくなる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 アモス書 6章4節~7節

破滅に心を痛めよ

6章は、「災いだ、シオンに安住し、サマリアの山で安逸をむさぼる者らは」と、災いを告げるメッセージで始まります。

南ユダ王国の都エルサレムのシオンの丘、北王国の都サマリアの山は、それぞれ武力と繁栄を一定期間、誇っていました。そのおごり高ぶる様子が、「お前たちは象牙の寝台に横たわり…」と表現されます。人びとは宴を開いて大酒を飲み、国が滅びようとしても心を痛めることがありませんでした。

これに対してアモスは主の言葉を告げます。「わたしはヤコブの誇る神殿を忌み嫌い、…わたしは都とその中のすべてのものを敵に渡す」(8節)。

主イエスの母マリアは、主をほめたたえて歌っています。「主はその腕で力を振るい、思い上がる者を打ち散らし、権力ある者をその座から引き降ろし…」と(ルカ1章51、52節)。主なる神はおごり高ぶるものを戒め、小さな者、弱い者を憐れまれるお方です。

アモスやマリアが言うとおり、ユダもイスラエルも、捕囚の列の先頭を行き、酒宴は終わりました。目を覚まして、主を畏れることを学びたいものです。

芦田 高之(新浦安教会)