主が剣に命じて | エレミヤ書 47章

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エレミヤ書 47章

ペリシテ人をすべて滅ぼす日が来る。
ティルスとシドンは最後の援軍も断たれる。
主がペリシテ人を滅ぼされる
カフトルの島の残りの者まで。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 エレミヤ書 47章4節

主が剣に命じて

神は、イスラエルの長年の宿敵であるペリシテ人に対して裁きを下されます。ペリシテ人の罪は、ただイスラエルに敵対していただけではなく、主の忌み嫌う偶像礼拝、異教の慣習による悪影響を長年にわたって与え続けたというところにあります。

主の裁きの剣として、「北から湧き上がる水」(2節参照)と言われるバビロン軍は、ペリシテの地と町々を滅ぼし尽くします。「軍馬のひづめの音、戦車のごう音、車輪の響き」(3節)と表現される強大な軍隊です。ティルス、シドンは、ペリシテの北方フェニキアに属する商業都市であり、ガザ、アシュケロンはペリシテ同盟の主要な都市です。そのいずれも主の剣、バビロン軍による征服を逃れることはできないのです。

主は、幾度も背いたご自身の民に対し、その罪を裁いた後には、再び憐れみを与え、敵を滅ぼし、守ってくださいます。やがて遣わされた救い主イエス・キリストは、「平和」を告げるために、軍馬ではなく、ろばの背に乗って、エルサレムに入城されました。

今こそ私たちも、心に平和の君をお迎えし、憐れみ深い神を真っ直ぐに見上げたいと思います。

久保 浩文(松山教会)