もう、救われているのだから | ペトロの手紙一 1章

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ペトロの手紙一 1章

神は豊かな憐れみにより、わたしたちを新たに生まれさせ、死者の中からのイエス・キリストの復活によって、生き生きとした希望を与え、また、あなたがたのために天に蓄えられている、朽ちず、汚れず、しぼまない財産を受け継ぐ者としてくださいました。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 ペトロの手紙一 1章3節~4節

もう、救われているのだから

ローマ帝国の圧政と恐怖政治は過酷を極め、クリスチャンは迫害により苦しめられていました。ペトロもその迫害によって殉教の死を遂げることとなりますが、同じように苦しむクリスチャンに向けて励ましの手紙を書き送ります。それは、今後さらに大きくなる迫害に備えさせるための勧めの言葉であり、さらに人々の信仰を再び現れるキリストへ向けさせるためのものでした。その勧めは、神への賛美から始まります。

この賛美は、迫害と絶望に息絶えそうな人たちに、自分たちが天に蓄えられている財産を受け継ぐ者とされていることを思い出させました。そして、「イエス・キリストが現れるとき」と繰り返すことで、苦しむ人たちの顔を、キリストへと引き上げるのでした。

さらにペトロは、救いの希望に再燃する人々を鼓舞します。「聖なる者となりなさい」と。聖書で「聖となる」とは、そのものを神のために取り分けることを意味します。自分が本質的に変化するというより、神のために生きるようになるということです。

イエス・キリストが現れるときに備え、私たちも神のために生きる者となりましょう。

三川 共基(松戸小金原教会)