愚か者・怠け者・嘘つき | 箴言 26章

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箴言 26章

自分を賢者と思い込んでいる者を見たか。
彼よりは愚か者の方がまだ希望が持てる。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 箴言 26章12節

愚か者・怠け者・嘘つき

神の前に知恵ある者として生きることを教える箴言は、それに対比される「愚か者」のあり様を幾重にも描いて見せます。主イエスは、「兄弟に…『愚か者』と言う者は、火の地獄に投げ込まれる」と教えておられますから、箴言の御言葉をたてに人を裁くことは慎まなければなりません。けれども、人間はこのような愚かさを持つということをわきまえ、自分自身、日々、罪の赦しを乞いながら、愚かな振る舞いに陥らぬよう、祈りたいところです。幾分ユーモアを交えて描かれるのは、教育的な効果を期待してのことでしょう。

私たちは何でも面倒くさがる怠け者ではないでしょう。けれども、主が求めておられるのは主人の帰りを待つ忠実なしもべであることを思い起こして(ルカ12:42他)、きょう一日の務めを全うしたいと思います。

しかし、救いのない愚かさについても箴言は教えています。それは、「自分を賢いと思い込んでいること」です。他人の忠告にも神の知恵にも聞こうとしないその態度が致命的な結果を招きます。この悪に対抗できるのは聖霊だけです。

牧野 信成(長野佐久伝道所)