心を広くして歩む | コリントの信徒への手紙二 6章

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コリントの信徒への手紙二 6章

子供たちに語るようにわたしは言いますが、あなたがたも同じように心を広くしてください。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙二 6章13節

心を広くして歩む

どのような力に頼って、どのような心できょうを生きるかが問われています。パウロが依り頼んだのは神の力でした。しかし、その力は、人間の目には必ずしも大きな力としては見えず、むしろ逆に弱く見えます。人間の目には、義の武器などよりもミサイルの方が強く見える。十字架で死なれたイエス・キリストよりも、主イエスを十字架に架けたローマ兵やユダヤ人当局者たちの方が強く見えます。

けれども、イエス・キリストは、ひとりの人間として世に来られ、私たちのもろさと弱さを担われました。それは強い者、力ある者だけでなく、人間の目には救われないと思われるような人、弱い者、罪深い者であっても、全ての人を下から支え上げるようにして救うためです。

広い心とは、人間の目に見えるものだけで表わし尽くされることのない、大きな神の力を視野に捉えている心のことです。それは、パウロも自分自身に与えられるものだと確信していた神の力、多くの祝福と恵み、肉体の死を超えて与えられる豊かな命を神から受けているのだという、大きな後ろ盾に支えられた、強く広い心です。

吉岡 契典(板宿教会)