悪霊の仲間にならず | コリントの信徒への手紙一 10章

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コリントの信徒への手紙一 10章

いや、わたしが言おうとしているのは、偶像に献げる供え物は、神ではなく悪霊に献げている、という点なのです。わたしは、あなたがたに悪霊の仲間になってほしくありません。…主の食卓と悪霊の食卓の両方に着くことはできません。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 10章20節~21節

悪霊の仲間にならず

8章で偶像に供えられた肉のことが語られ、10章では偶像礼拝に対する警告が語られます。コリント教会に、偶像の神などいないのだから供え物の肉を食べても汚れることはないと言って、偶像の神殿で偶像を礼拝する食卓についている人がいました。

偶像そのものに力があるわけではありません。見抜くべきことは、偶像への献げものは、神ではなく悪霊への献げものになるということです。偶像の背後には、それを用いて人を支配し、破滅に至らせようとする悪霊の存在があるからです。悪霊に供え物を献げることは、悪霊を礼拝し、悪霊を喜ばせ、悪霊の仲間になることです。

これは、異教の葬式や法事、その食事会などに参加してはいけないということではありません。けれども、キリストの食卓(聖餐)にあずかりながら悪霊の食卓にあずかることはできないと、心に留めましょう。偶像の王国のような日本ですが、悪霊の仲間になることのないよう、キリストの御力と知恵に依り頼みましょう。「あなたがたの内におられる方は、世にいる者よりも強いからです」(1ヨハ4章4節)。

漆崎 英之(金沢伝道所)