恵みを数えて | コリントの信徒への手紙一 1章

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コリントの信徒への手紙一 1章

わたしは、あなたがたがキリスト・イエスによって神の恵みを受けたことについて、いつもわたしの神に感謝しています。あなたがたはキリストに結ばれ、あらゆる言葉、あらゆる知識において、すべての点で豊かにされています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 コリントの信徒への手紙一 1章4節~5節

恵みを数えて

わたしは家族で、たまにレストランに出かけます。もしそこでジュースを注文して、運ばれてきたジュースがコップの10分の1ぐらいしか入っていなかったら、どう思うでしょう。「どうなっているの?何でこれだけしか入っていないの?」と思うのではないでしょうか。

このジュースを人に譬えてみるなら、主イエスはこの10分の1をどのように見るのでしょうか。この世の国と主イエスの国では見え方が違うのです。パウロはここで、コリントの信徒たちを「感謝」のまなざしで見ています。

当時のコリント教会を肉の目で見るなら、とても感謝の言葉は出てこない状態でした。しかし、パウロは感謝の言葉を述べています。どうしてでしょうか。それは、「足りないところ」ではなく、そこに確かにある「恵み」のほうを数えることができたからです。彼には、10分の1しか入っていないのではなく、10分の1の、けれども、すばらしいかけがえのないものが入っていると見えているのです。

きょう、私たちも、出会う人びとを主イエスのまなざしで見ることができますように。

山村 貴司(青葉台キリスト教会)