信じることと生きること | テトスへの手紙 2章

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テトスへの手紙 2章

その恵みは、わたしたちが不信心と現世的な欲望を捨てて、この世で、思慮深く、正しく、信心深く生活するように教え、また、祝福に満ちた希望、すなわち偉大なる神であり、わたしたちの救い主であるイエス・キリストの栄光の現れを待ち望むように教えています。日本聖書協会『聖書 新共同訳』 テトスへの手紙 2章12節~13節

信じることと生きること

パウロは1章16節で、「神を知っていると公言しながら、行いではそれを否定している」人々がいることを指摘しました。それでは本当の意味で神を知り、キリストを信じているとは言えないからです。ここでパウロは、それぞれが置かれた背景、年齢、立場に応じて「思慮深く、正しく、信心深く生活するように」と勧めます。そのようにして、「わたしたちの救い主である神の教えを、あらゆる点で輝かす」生き方をするように、と(10節)。

私たちも、心の中に、「信仰と行いは別、信じていればそれでいい」という思いはないでしょうか。自分の生き方をそんなふうに言い訳していないでしょうか。

大切に心に留めておきましょう。神の恵み、キリストの救いは、信じる者に罪の赦しを与えますが、それだけではありません。信仰者はキリストに結ばれて、少しずつキリストに似たものとして整えられます。すなわち、私たちの行いが、生き方が、神の恵みによって現実に変えられていくのです。「信じることと生きること」、それは別々のことではなく、一つのことだからです。

木村 恭子(川越教会)